代表メッセージ
産業機器の分野で
安定成長
ディ・エム・シーは、テレビやパソコンなどあらゆる電子機器の主要部品であるプリント基板のアートワーク
(パターン設計)材料のメーカーとして、1973年にスタートし、創業以来一貫して産業機器の分野において
成長を続けてきました。時代の変遷とともにさまざまな半導体関連製品を手掛けながら、1991年よりタッチパネルの
製造販売を開始し、現在はタッチパネル専業メーカーとしてグローバルに事業を展開しています。
スマートフォンに代表される情報機器、金融機関のATM、駅やレストランの券売機など、タッチパネルは今や誰に
とっても身近な存在となりました。一方でITソリューションサービスの伸長を背景に、さらに大きな成長が期待
される分野でもあります。その中で当社は産業機器を主戦場として、さまざまな専門的ニーズに応える多品種少量生産の
製品を長期安定供給することを第一とするビジネスモデルを確立してきました。
いかなるときにも
安定供給を第一に
タッチパネルマーケットには、幅広い用途に採用される「抵抗膜方式」と、スマートフォンの普及を背景に爆発的に伸びている
「静電容量方式」があり、当社はその両方の製造を手掛けています。中でも大手企業の工場の操作表示機などに使われる
「抵抗膜方式」のプレイヤーとして長期にわたる実績と技術力があります。近年需要が急増している「静電容量方式」は、
特に大型のタッチパネルに関して競合が少なく、当社に優位性があり、今後も持続できると考えております。
福島県に製造拠点を持つディ・エム・シーは、東日本大震災によって大きな打撃を受けた会社でもあります。
福島工場(双葉郡広野町)で事業を継続することが困難になり、白河に拠点を移すことを余儀なくされました。
あの困難を乗り越えることができたのは、1990年代よりインドネシアに製造拠点を設けリスクを分散させていた
ことが大きく、決定的な打撃を避けることができました。当社は現在、総生産量の40%を欧州、アジア、
北アメリカの主要国に輸出するなど、世界で信頼を得ています。ディ・エム・シーが製造するタッチパネルは、
供給先であるお客様の最終製品のパーツとして使用されるため、安定供給を強く求められています。このような
要請に応えていくため、自然災害などいかなる事態が起こっても安定してお客様に製品を提供するという使命を全うすべく、
事業の継続を可能にする体制を整備するとともに、海外を含めたサプライチェーン全体の強化に尽力してまいります。