Q

タッチパネルコントローラとキャリブレーションについて教えてください。

A

キャリブレーション(Calibration)は、日本語に直訳すると較正、目盛り等と訳され、一般的に現状の内容、数値を、基準とする内容、数値へ調整することを指す言葉として使われます。

タッチパネルにおいては、基準とする内容は、押下位置(タッチパネルを押した場所)であり、押下位置とマウスカーソル位置等(座標値)をあわせる過程をキャリブレーションと呼びます。

タッチパネルには多くの方式があり、方式によってはキャリブレーションが不要な方式もありますが、多くのケースにおいては、導入、運用開始時に、位置合わせ作業=キャリブレーションが行われます。

キャリブレーション作業は、多くのケースではデバイスドライバ(マウスエミュレーションソフト)の設定画面に於いて行います。DMCにおいてはキャリブレーション方式が二つあり、一つはキャリブレーションデータ保管場所をPC側、較正・補正演算もPC側で行う方法。もう一つはキャリブレーションデータ保管場所をコントローラ(EEPROM)側、較正・補正演算もPC側で行う方法があります。どちらの方式もキャリブレーション作業はモニタ画面上で行い、その特徴、運用上の違いは以下の様になります。

1) ドライバーによるキャリブレーション

特徴:多機能なキャリブレーションを強力なCPUパワーで実行。

例1:製造装置2台のモニタ、driver内部でキャリブレーション機能

例1
2)コントローラが持つキャリブレーション機能を使う例(EEPROM Calib.モード)

例2:組み込み機器 コントローラ内部でキャリブレーション機能を持つ例(EEPROM Calib.モード)

例2
特徴
・組み込み機器など、ドライバーを自作する時の開発負荷が小さい
・タッチパネルモニタ内部のTPコントローラにキャリブレーションデータが保管されているため、保守などでモニタを交換しても、再度キャリブレーション作業が不要となる。