SUSTAINABILITY
サスティナビリティ
MESSAGE

トップメッセージ

世の中の潮流を見極め、
スピード感と柔軟性を持って多様化する
お客様のニーズに真摯に応えていきます。
Challenge Today for an Exciting Tomorrow.
代表取締役社長

コロナ禍に見舞われた
危機的状況を好機と捉え

ディ・エム・シーは、製造、医療、金融、交通、広告など幅広い分野において、多種多様なタッチパネルを通じ利便性を提供してきました。2020年度は新型コロナウイルス感染症の蔓延を受けて、得意とする産業機器領域でタッチパネル需要の停滞を余儀なくされましたが、米中貿易摩擦や半導体不況で足踏みしていたマーケットが徐々に動き出した12月以降、大幅に受注を伸ばし、影響を最小限に食い止めました。

コロナ禍は市場に多大な影響をもたらしました。しかし、予測不可能な時代と言われる中、市場動向を機敏に捉えて事業展開できなくては成長など見込めません。私たちは、この危機的状況をむしろ好機と捉え、タッチパネルにプラスアルファの価値を付与する製品の研究開発に尽力してきました。パンデミックを背景にニーズが拡がった画面に手を触れないタッチレスパネルはその代表例で、飲食店や銀行の受付のような簡単な作業で完結するシーンでは、タッチレス式、注文などより複雑でパーソナルな部分では従来のタッチ式というように、使用場面に応じて使い分けるハイブリッドな製品の展開も視野に入れています。

当社の技術は今後、医療やIoTといった先端分野で存在感を増していくはずです。問われているのは、めまぐるしく変わる時代や社会の潮流を見極め、スピード感を持って変化できる柔軟性です。当社の多品種少量生産体制によって、多様化するお客様の要請に、迅速かつ的確に応えていきます。

カーボンニュートラルに向け
環境に優しい生産方式へ

社会が大きく変容し、環境に対する意識はますます高まっています。電子業界でも2050年のカーボンニュートラル実現に向けた動きが加速化しつつあり、当社もグループを挙げて全力でCO₂排出削減に取り組む覚悟です。

当社の製品は製造プロセスで多量の電力を消費します。これを可能な限り抑えた生産方式へと移行し、電力使用に関わるCO₂排出を抑制していくことが優先課題と考えています。例えば、プリント基板の回路パターン形成の際、薬液を用いて不要な薄膜を除去するエッチングの工程で、非常に大きな電力を要します。これをレーザー剥離に置換することで、電力消費を抑制できます。併せて薬液や廃液などの有害物質の使用・排出も抑えられるため環境負荷の低減につながり、作業者にとってもよりクリーンで安全な作業環境を提供できます。

長期安定供給第一の
原則に立ち返って

未知の感染症の流行や地球温暖化に起因する自然災害など、さまざまなリスクに晒されているいま、BCP強化も喫緊の課題と捉えています。2021年2月には、インドネシアを襲った豪雨に伴う洪水により、インドネシアの生産拠点が約2か月の操業停止を余儀なくされました。コロナ禍も相まって、グループ企業全体を含めたサプライチェーンの早急な見直しの必要性を痛感しました。長期安定供給第一の原則に立ち返り、不測の事態が起きてもお客様に変わらず質の高い製品をお届けできる国内外の生産体制整備を急ピッチで進めています。

新型コロナウイルス感染症対応については、早い段階から検温や他人との接触抑制、工場への入場規制を実施するなど、予防措置を講じてきました。その結果、一度は感染者を出したもののラインを止めるには至らず、以降も大きな問題は発生していません。福島県の白河工場においても、感染対策を徹底し、ここまで一人も感染者を出さずに操業を続けてきました。

国内外で人材育成を徹底し
マンパワーの底上げを

グローバルに事業を展開していくには、海外拠点の従業員のパワーをいかにグループ全体に還元していくかが鍵を握ります。新型コロナウイルス感染症の影響で現在は中断しているインドネシア人従業員の日本での1年間の研修制度を遠からず再開し、マンパワーの底上げを図っていきます。

同様に、国内拠点でも人材育成に注力しています。白河工場では若手社員にも優秀な技術者として活躍してもらえるよう、社内教育の徹底とジョブローテーションを推進しています。2020年度は、入社2年目で製造部門から設計部門に移った10代社員が、着実に設計エンジニアとしてのスキルを身に付けて成長し、ジョブローテーションの成果を実感しています。この白河工場では、地元の高校生の採用も進んでおり、地域の雇用にも貢献しています。

かねてから推進してきたシニア人材の有効活用や女性のキャリア支援策と併せ、考え方はもとより言語・宗教・文化の異なる多様な人材が、存分に能力を発揮できる職場環境づくりを引き続き推進していきます。

あらゆるステークホルダーと
強固な関係性を構築

社会の変容は今後、さらに加速していくでしょう。タッチパネルを起点にビジネスシーンや日常生活を支えるソリューション企業として、この先10年、20年と持続的な成長を続けていくには、やはり社会の変化を察知し、必要に応じて会社自体も柔軟に変えていく姿勢が重要だと考えています。

それを体現していくには、関連会社をはじめとしたあらゆるステークホルダーとのより強固な関係性の構築が不可欠です。いまや1社だけで大事を成せる時代ではありません。自社だけが成長・拡大すればよいといった考え方ではなく、グループ会社はもちろん、顧客、仕入先までを含めたサプライチェーン全体、さらには従業員や株主、地域・自治体の皆さまと、きめ細やかなコミュニケーションを通して相互に理解を深め、ともに前進していった先に、安定的で持続可能なビジネスが待っていると確信しています。目下、コロナ禍により工場を訪問して直接従業員と話す機会が激減しています。ウェブ会議も駆使しつつ、早期に新しい形の対話のあり方を見出し、まずは足元のコミュニケーション深化を図っていきます。

小さなことからコツコツと、果たすべき使命を着実に遂行し、皆さまの豊かな生活と持続可能な社会の実現に向けて邁進してまいります。